Date:2008.02.08
著者からのメッセージ
「スッキリわかる日商簿記」滝澤ななみ先生 その(5)
『か、漢字が…!』
大学2年生の春、「今年は何を履修しようかな?」と履修案内をめくっていると、先輩がひとこと。
「『簿記』取れば? この先生(簿記の教授のこと)、日商簿記3級もっていれば授業に出てなくても、試験受けなくても「C」はくれるよ。2級なら「A」だし」(うちの大学の評価はA~Eまでの5段階。
A~Cが合格、Dが不合格、試験を受けないとE…だったと思う)
あら、ステキ。
3級には合格していたし、引き続き2級の勉強をしていたので、履修することを決めました。
そして、学内試験。
試験前に先生が「簿記の合格証書がある人は試験までにコピーを提出してください。3級ならC、2級ならAを与えますが、試験も受けてくださいね」とおっしゃった(先輩のいうことは本当だった)ので、2級の合格証書を提出していましたが、念のため試験も受けることにしました。
問題を見ると、簿記3級よりも簡単!
うん、楽勝♪ と気分よく解いていたのですが…。
突然、手がとまりました。
「( )は企業の財政状態をあらわす」という空欄補充問題。
いえ、わからないわけではないんです。
アタマの中では、「たいしゃくたいしょうひょう」って分かっているのに、漢字が思い出せないんです。
「たしか…『借』と『貸』の字があったハズ。
『たいしょう』は・・・『対象』?『対照』?あれ、『対称』だったかなあ…
『ひょう』は『表』だよね? いや、でも『票』かも…」
なんて考えながら、問題用紙のはじっこにいろいろな組合せをつくって書いてみて、一番しっくりきた「貸借対象表」を記入して提出。
(「知っているんだぞ」ということをアピールするために、カッコ書きで「バランスシート」なんて付け加えたかも…)
当然、間違っていますが、ほかの問題はあっているし、2級の合格証書という強い味方のおかげで、結果は「A」。
でも、簿記を勉強していて「貸借対照表」が書けないのは、ちょっと恥ずかしかった…。
もう、何年も前の話で、今となってはいい思い出(?)ですけど。
「貸借対照表」のように、簿記を学習した人が漢字で書けないとちょっと恥ずかしい簿記用語(&知っているのに書けない人が多いもの)として、ほかに「仕訳」「勘定科目」「借方、貸方」「損益計算書」「減価償却費、減価償却累計額」「貸倒引当金」などがあります。
みなさんは漢字で書けますか?
日商簿記試験(2、3級)で用語を書かせるという問題は出題されませんが(語群があったり、勘定科目が問題文に与えられます)、最低限の簿記用語はきちんと漢字で書けるようにしておきたいものですね。