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著者からのメッセージ

「スッキリわかる日商簿記」 滝澤ななみ先生 その(10) 

■□こんな学習方法はおすすめしません □■


日商簿記3級を学習し始めたのが、大学1年生のとき。


それまで国語、英語、数学、理科、社会といった受験教科しか勉強してこなかったので、簿記用語が難しくて何度か挫折しそうになりました。


また、やっと終わった大学受験の開放感と、大学には楽しいイベントがたくさんあるため、なかなか勉強が進まず、ハッと気がつくと試験まであと5日(試験日の2ヵ月も前からテキストを買っていたのに・・・)。


大学には、一緒に簿記を勉強している仲間がたくさんいて、そしてみんなで仲良く申し込んでしまったため、自分だけ落ちるわけにはいかない。

なんとかして5日でマスターしなければ!! 


突然やる気になり、火曜日、水曜日とテキストを読んでみたものの、全く頭に入ってこない…。


当然、問題(基本問題レベル)も解けるわけがなく…。


「ええい!お前が悪いんだ!」とテキストのせいにしてみたり…。


木曜日。何を思ったか、テキストも終わっていないのに、過去問に手を出してみる。
当然解けるはずがないのですが、答えを見ながら2回分ほどやってみると・・・
「なんだ、精算表と試算表が解ければほとんど合格点じゃない!」と気づく。
そこから精算表に関する決算整理だけをテキストで確認し、金曜日と土曜日に過去問3回分を繰り返し解き、日曜、いざ試験会場へ!


結果はなんとか合格。


気分を良くして、すぐに2級の勉強をはじめましたが、これが間違いでした。
3級には合格しましたが、それはテクニックだけで合格したようなものなので、基本が全く身についていなかったんですね。


だから2級を読んでもチンプンカンプン。
一番最初の「現金・預金」でつまづいてしまう有様。


ここで「3級をもう一度学習してから2級を学習しよう」と気づけばよかったのですが、
「3級は合格してるもん!」と意地になって2級のテキストを読み続けていました。


結局、1回目の2級の試験では悲惨な点数(たぶん30点とか40点)で不合格。


その結果を先輩に見せたら、「3級をやり直せ。3級の問題(過去問ではなく基本問題など)がほとんど解けるようになるまで2級は手をつけない方がいい」といわれました。


3級をもう一度やり直してみると、2級を少し勉強していたせいか、以前は全く読めなかったテキストがすいすい読め、また理解できるようになっていました。
(恥ずかしい話ですが、このときまで減価償却って何をしているのか全く理解してなかったんです。)


3級の学習後、2級のテキストを読んでみると・・・。
これまた驚くほど頭に入ってきて、「理解している」という実感を味わいました。


そして、2度目の2級。
3級のときとはちがって、理解して解いているので、多少変な問題が出題されても対応できたように思います。


そんな体験があるからこそ、これから簿記を学習する人には、ぜひしっかり基本を身につけてほしいな、と思います。


3級だけならテクニックで何とかなりますが、2級や1級は基本が身についていないと合格は難しいです。また、3級をテキトウに学習してしまうと、2級以上で必ず苦労します。


これから簿記の学習をはじめる方、2級の学習を始める方、とにかく基本(3級)をしっかりとマスターしましょう。
そうするとあとがとってもラクですよ。

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