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「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム

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世界史を通じて読み解く「戦争と平和」。
カリスマ世界史講師だからこそ書けた、未来をも照らす本。
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書籍コード番号: 008462

奥付日付: 2019-07-14


ページ数: 441 ページ

判型: 四六

刷り色: 1C


ISBNコード: 9784813284628

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書籍内容

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「戦い」を通じて「秩序」を作り上げてきた人間の営みとは?
駿台予備学校世界史科、超人気講師が核心に迫る!


願っているだけでは平和は守れない!
“悲惨な腫れ物”として扱うだけでは、戦争はなくならない。

緊迫する米中関係、朝鮮半島、中東――。
秒単位で激変する国際情勢下で、私たちは今こそ史実から学ぶ必要がある。
情緒を抑え、冷静に事実のエッセンスをえぐり取った、
ベストセラー著者茂木誠の集大成、渾身の書き下ろし!

「人類は戦闘を繰り広げながら、食い止める努力も積み重ねてきた」

“古人類学による戦争の起源”から“21世紀の東アジアの未来”までをわかりやすく凝縮!
世界の“戦争史”を振り返りながら、わが国が関わった戦争も手に取るようにわかる!
空気に流されず、日本人が本当にしなければならないことを学ぶために最適の1冊。

政治的立場の違いを越えて、令和以降の未来を歩むための必読書

「宗教」「外交と諜報」「戦時国際法」「軍隊の人事」「派閥抗争」「地政学」「集団安全保障」etc.……。通史を重層的な視点で捉えながら、戦争と平和のメカニズムが理解できる!
著者新境地! 人類の起源〜現在に至るまで、「戦争と平和」の歴史を学ぶことで、日本人の生き方を示唆してくれる究極の1冊

【著者紹介】
茂木 誠(もぎ まこと)
東京都出身。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で大学入試世界史を担当。iPadを駆使した独自の視覚的授業が好評を得ている。
世界史の受験参考書のほかに一般向けの著書も多数。『経済は世界史から学べ!』(ダイヤモンド社)、『世界史を動かした思想家たちの格闘』(大和書房)、『世界史で学べ!地政学』(祥伝社)、『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』シリーズ(SB新書)、『学校では教えてくれない地政学の授業』(PHP新書)、『マンガでわかる地政学』(池田書房)、『サバイバル世界史』(青春新書)、『世界史とつなげて学べ超日本史』(KADOKAWA)、『日本人が知るべき東アジアの地政学』(悟空出版)など。
YouTubeもぎせかチャンネルで時事問題について発信中。

※本書を使用して講義・セミナー等を実施する場合には、小社宛許諾を求めてください。
→お問合せフォームはこちら

目次

はじめに

第1章 人類はいつから戦ってきたのか?
人類とチンパンジーは仲間同士で殺し合う
石器時代の戦争

第2章 古代国家と戦争
儒家は理想主義で戦争を捉えた
墨家の徹底したリアリズム
古代ギリシアの戦争観
「記紀」から抹消された不都合な真実
古の日本列島統一戦争の謎
白村江の戦いと壬申の乱で「日本国」が誕生した!

第3章 中世の戦争と兵農分離
中世とはいつを指すのか ?
中世における戦争のルール
常備軍の廃止と民兵組織「武士団」
将門の乱と純友の乱の衝撃
刀伊の入冠にみる「平安時代」の現実
モンゴル帝国のユーラシア統一戦争
フビライの日本遠征と南宋遠征
日本がモンゴルに蹂躙されなかった理由

第4章 大義に支配された宗教戦争の時代
マサダの戦いにみる宗教戦争の苛烈さ
「武装巡礼団」だった十字軍
異端者に対する十字軍
スペインの「正義」――対異教徒戦争

第5章 ウェストフェリア体制と「徳川の平和」
戦争がビジネスになった三十年戦争
「主権国家」間の絶え間ない戦争が「戦時国際法」を生んだ
日本版宗教戦争のルーツは鎌倉仏教にあった!?
比叡山と一向一揆を灰燼に帰した織田信長
秀吉の朝鮮出兵のヒントを与えたイエズス会
わが国最後の宗教戦争となった島原の乱
なぜ江戸時代は二五〇年も平和が維持されたのか?

第6章 国民国家の成立と「戦争の民主化」
古代ギリシア人にとっての「国家意識」
武士の官僚化、傭兵の主流化――日欧戦士の比較
フランス革命が引き起こした「戦争の民主化」
世界を塗り替えたナショナリズム

第7章 『万国公法』と植民地支配
国際法の構築に影響を与えた思想家たち
アヘン戦争における「文明の衝突」
アジア・アフリカは国際法の枠外だった
東アジア再編を促した伝説の名著とは?
勝海舟も坂本龍馬も『万国公法』を読んでいた
日本初の海難審判「いろは丸事件」
ヨーロッパの思惑で進められたアジアの内戦
江戸城無血開城を国際法の視点から再評価する
榎本武揚が箱館戦争を生き延びた幸運

第8章 ビスマルク体制と明治日本の国際デビュー
ビスマルク直伝! 日本が実践した「小国の生き残り戦略」
樺太と千島列島に見る日露国境紛争の歴史
本邦初の国際裁判、マリア・ルス号事件
日清領土の画定――琉球と台湾の帰属問題
明治時代、朝鮮半島の地政学的リスク
陸奥宗光という傑物と領事裁判権の壁
大津事件が不平等条約改正につながった
第9章 明治日本の戦争
なぜ日清戦争は起こったのか?
「高陞号」事件――中立国の船を撃沈するのは合法か?
朝鮮半島、遼東半島をめぐる日露の攻防
義和団事件が日本の国際的地位を向上させた
「第0次世界大戦」と日英同盟
日露戦争の日本海海戦における勝利の条件
ギリギリの交渉だったポーツマス条約と小村寿太郎
韓国併合の国際的な合法性とは?
大正デモクラシーは平和をもたらしたのか?

第10章 第一次世界大戦と国際連盟体制
第一次世界大戦の功罪
モロッコ事件とバルカン危機
仁義なき秘密外交が第一次世界大戦の雌雄を決した
日本が「欧州大戦」に参戦したのはなぜか?
金融資本の都合とロシア革命
対等な日米交渉「石井・ランシング協定」の意義
共産主義の脅威が一変させた国際情勢
世界初の集団安全保障体制「国際連盟」
ワシントン会議に隠されたアメリカの本音
ケロッグ・ブリアン協定の偽善

第11章 昭和の軍部はなぜ暴走したのか? ――満洲事変〜日中戦争
「あの戦争」を何と呼ぶべきか?
政党の失政と元老不在が軍部の跋扈を招いた
張作霖爆殺事件の謎と陸士エリートの台頭
陸軍の教育システムはこうなっていた!
参謀本部における学歴主義と情報の軽視
「昭和維新」のカリスマ、北一輝と井上日召
世論の暴走―満洲事変とリットン報告書
国際連盟の崩壊と日中全面戦争への序曲
陸軍の「統制派」の台頭が日本の運命を決した
石原莞爾も反対した日中全面戦争
近衛首相を戦争に引きずり込んだ者たち

第12章 日米戦争 破局への道

「天才的戦略家」石原莞爾をつぶした「凡人官僚」東條英機
アメリカ政府が対日戦争を望んでいた理由
ノモンハン事件が独ソ不可侵条約を生んだ
死闘のカギを握ったのは「国際金融資本」
松岡洋右の「四国軍事同盟構想」とその挫折
野村吉三郎と幻となった「日米諒解案」
対日経済制裁という「劇薬」
「ハル・ノート」を書いた黒幕
山本五十六の短期決戦論に海軍が押し切られる
真珠湾攻撃の最後通告が攻撃開始後になったわけ
早期終戦工作はことごとくつぶされた
北欧における日本陸軍のスパイマスター、小野寺信
ヤルタ密約のソ連参戦情報を日本は知っていた?
実らなかったスイスにおける対米和平工作
「本土決戦」の思想とは何だったのか?
彼らはソ連軍による「解放」を望んでいた

第13章 アメリカ幕府のもとで
「国連による平和」という虚構
パクス・アメリカーナの本質
東京裁判とは何だったのか?
吉田親米政権と日米安保体制
日本における「戦争と平和」の未来

あとがき

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