わかって合格る宅建士シリーズ

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『わかって合格る宅建士 基本テキスト』著者 木曽計行講師がレクチャー

2016年度本試験の分析と今後の対策

2016年度宅建士本試験での科目ごとの「合格ライン」

皆さんご存知のように、2016年11月30日(水)に公表された2016年度宅建士本試験における全体の合格点は、35点/50問でした。前年度の31点/50問から大幅に上昇したわけです。
それでは、合格者の方が得点された科目ごとの得点の内訳はどうだったでしょうか?その傾向分析は、特に「民法等」「宅建業法」を中心とした合格戦略を立てるのに役立ちますから、ここでしっかり見ておきましょう(『わかって合格る基本テキスト』をお持ちの方は各編の「Chapter1」を参照ください)。

1.「民法等」

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
合格点 36/50 33/50 33/50 32/50 31/50 35/50
「民法等」の得点 9/14 8.5/14 7/14 7.5/14 7/14 8.5/14
2016年度宅建士本試験では、前年度に比べて、難易度がいわゆる「Cランク」(正答率が40%未満)の問題が5問→2問に減り、逆に、Aランクの問題(正答率が70%以上の問題)が1問→4問に増えました。その結果、「民法等」における合格に必要な得点は1.5点程度アップしたものと考えられます。
ところで、この分野の出題に関しては、最近、特徴的な工夫がなされています。ここ3年連続して「個数問題」が出題されたり「事例問題」が増加した点もそうですが、さらに、民法の改正動向を意識した「①条文に定めがあるかどうかをたずねる問題」や、読解力や論理的法的思考力にかかわる「②判決文型の問題」を挙げることができます。皆さん大いに気になるところでしょう。しかし、例えば「①」。改正法は、まだ成立さえしていないのですから、出題者が「新しい条文」自体に関する知識をダイレクトに問うはずはありません。私は、これらの出題は、現行の民法をきちんと理解しているか、また、筋道を立てて物事を考えていく力を持っているか、についてたずねているのではないかと考えています。
ですから、出題の形式上の変化に惑わされず、そして単なる暗記に走らず、本来の試験対策である「必要事項についての理解を中心とする学習」(手前味噌ですが、これが「わかって合格る」学習です)を、2017年度の合格のために進めていかれることを、強くお勧めします。

2.「宅建業法」

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
合格点 36/50 33/50 33/50 32/50 31/50 35/50
「宅建業法」の得点 17/20 13.5/20 16/20 14.5/20 13/20 15.5/20
難易度としては、この分野でも、前年度に比べて「Cランク」の問題が4問→「ゼロ」となり、逆にAランクの問題が11問→15問に増えました。その結果、「宅建業法」における合格に必要な得点も2.5点程度アップしています。形式面でみれば、「個数問題」が前年度に比べて3問も減って5問となり、また、前年度に1問のみの出題だった「組合せ問題」は逆に1問増えて2問となりました。
ところで、「個数問題」は、ここ3年間、6問→8問→5問と出題数が変化しています。2017年度はまた増えるかもしれません。いずれにしても、「宅建業法」において、「個数問題」は出題の定番になったといえます。このことを考えれば、「個数問題」対策は非常に重要ということがおわかりになるでしょう。
「個数問題」は、すべての肢がきっちり判断できなければ容易に正解できませんから、あいまいな知識や理解は「合格の敵」。知識の確実性に努めましょう。

3.「法令上の制限」

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
合格点 36/50 33/50 33/50 32/50 31/50 35/50
「法令上の制限」の得点 5/8 5.5/8 4.5/8 5/8 5/8 5/8
この分野の難易度としては、前年度と変わらず、合格に必要な得点は5点であり、特に変化はありませんでした。形式面では「個数問題」や「組合せ問題」はなく、また、内容的には、2年連続して「その他の制限法令」からの出題がありませんでした。つまり、出題の形式・内容ともに特徴的な変化はなかったといえるでしょう。

4.「その他関連知識」

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
合格点 36/50 33/50 33/50 32/50 31/50 35/50
「その他関連知識」の得点 5/8 5.5/8 5.5/8 5/8 6/8 6/8
この分野の難易度をみると、Cランクの問題が1問あったものの、Aランクの出題が2問増加した結果、この分野における合格に必要な得点は前年度同様、6点でした。なお、「5点免除科目」でも、前年度と同様、5問中Aランクの問題が4問であり、5点免除がない受験生にとって、5点免除の受験生との差は大きくはつかなかったものと推測されます。

5.これからの学習に向けて

以上に見るように、全体の合格点が大幅に上昇した理由は、「民法等」や「宅建業法」を中心として、Cランクの問題が減少し、Aランクの問題が増加したからであるといえます。つまり、他の分野も含めた全出題50問中、Cランクの問題は6問減少し、Aランクの問題が10問増加するという大きな変化となりました(その結果、AランクやBランクの問題が45問と、9割を占めています)。
そして、特に、合格点が35点のところ、Aランクの問題が29問あったという事実は、非常に重要です。
つまり、合否は、これらの基本的で重要なAランクの問題がしっかり得点できたかどうかにかかっていたといえるのです。
したがって、2016年度の本試験を踏まえた今後の対策としては、

(1) まずは、Aランクの問題を得点できるように、頻出基本項目をよく確認して、徹底的に、そして確実にマスターしてください。じっくり時間をかけて、基礎から理解することが重要です。そのことは、同時に、実はほとんど基本問題の肢によって構成されている「Bランク」の問題への対策となり、また、複雑な「事例問題」や、さらに知識の確実性が要求される「個数問題」への対策ともなるはずです。

(2) 次に、過去問の攻略です。宅建士試験では、過去に出題されたものと同じ知識が何度も出題されます。こんな場合、その事項は、Aランクの重要事項と重なってきます。だからこそ、誰もが過去問を検討するのです。
つまり、過去問の攻略なしに、合格はあり得ません。

著者 木曽計行講師がナビゲート!

2017年度版『わかって合格る宅建士 基本テキスト』の活用法

2016年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト

2016年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト

「独学道場」メイン教材

本試験への対応力、抜群!
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本書の「利用法」にもあるように、合格に必要なのは、「合格に必要不可欠な知識を、必要不可欠な限度」で「理解・整理して頭に入れる」、それを「問題を解く力にまで高めておく」ことです。当たり前ですが、やるべきことはこれのみです。本書は「3冊」(実はおまけにもう一冊ある!)に分解できますから、分野ごとに攻略していきましょう。
1.「合格に必要不可欠な知識を、必要不可欠な限度」でマスターする
本書は、本試験の徹底的な分析によってそれを可能としていますので、この本の内容は宅建士試験対策として必要な事項ばかりです。ただ、皆さんの時間には限りがありますから、メリハリをつけた学習が必要です。つまり、「重要なものに重点を置く」ために、まずは「重要フラッグ」のついている箇所から重点的にマスターしておきましょう。そして、本文を学習するときは、同じ太字(ゴシック)表記でも、色のついたゴシックの方をまず頭に入れること。
さらに、本書では、過去12年の本試験に実際に出題された事項には、「出題年度」とともにアンダーラインを引いています。これがこの本の大きな特徴です。当然、出題年度がいくつも表示されていれば、そこは「超重要」ということもわかりますので、重点学習の大きな目安になるはずです。
繰り返し学習の際には、このアンダーラインのところを重点的に確認していください。そうすれば、効率的・実践的に、過去問で狙われたところやこれからも出る可能性の高いところの総復習ができるのです。
2.「理解・整理して、頭に入れる」
皆さんが、宅建士試験対策として学習される事項の大半は法律です。ところで、なにも理由がないのに法律を作ったりはしませんよね。ですので、まず、それぞれの法律や条文が「作られた理由・その目的」(立法理由や立法趣旨といいます)を知って、そこから考え、理解を進めていきましょう。
皆さんは、条文の規定等を試験対策として頭に入れなければなりませんが、それは当然、作られた理由を知っていれば、スッと頭に入ってくるに違いありません。ですから、「基本テキスト」に記載されている「理由付け」には、注意しながら読んでください。
そうすれば記憶もしやすくなり、さらに筋道を立てて考えることになりますから、応用力もついてくるはずです。ただし、時間がありませんから、深入りする必要はないことには要注意です。
なお、学習にあたっては、全体像をつかんでおくことが効果的な理解に役立ちます。そこで、「木を見て森を見ない」弊害を避けるために、まずはざっと1時間程度で、冒頭の「基本テーマ32」を通じて全体像をつかんでおきましょう。
3.「問題を解く力にまで高めておく」
宅建士試験では、過去に出題されたものと同じ知識が何度も出題されるため、過去問を見れば、学習すべき範囲や、どこまで突っ込んだ知識が必要なのか、その学習の深さがわかります。つまり、過去問は、しっかり学習することで出題傾向に沿った効果的なインプットをも同時にすることができる「アウトプットの学習対策」として最良のアイテムです。
合格に必要不可欠な過去問の効用を現実のものにするために、本書では、肢別の過去問を「重要!一問一答」として適切な該当箇所に挿入し、さらに巻末には、今年出る可能性の高い知識を含む過去問を50問セレクト、「厳選過去問プレミアム50」として掲載しています。各単元・項目の学習を終えるたらすぐ、これらの過去問を解いてください。実践的な力がついていきます。
その後は、さらに盤石な力にするために、本書のシリーズ「過去問ベスト300」等の本格的な「過去問集」にあたって、分野ごとに過去問を攻略していきましょう。

独学道場

宅建士独学道場では、『わかって合格る基本テキスト』をメイン教材として使用し、著者 木曽 計行 講師がみずから講義を担当!
わかりやすく、短期間でもしっかり学べるコースです!

わかって合格る宅建士シリーズ

TAC 宅建士講座 主任講師 木曽 計行 講師

プロフィール

早稲田大学政経学部卒業後、大手金融機関に勤務。同大学法職課程を経た後、長年宅建士試験等の資格試験を中心とした法務研修に携わる。現在、TAC宅建士講座主任講師として、多くの受験生を合格に導くべく活躍中。合格された受講生の方々とは、その後も10年を超えるお付き合いの中で、さまざまな情報交換を兼ねて盃を交わす。その瞬間が「講師冥利に尽きる」。

2017年度版 わかって合格る宅建士シリーズ

2017年度版 わかって合格る宅建士 過去問 ベスト300

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2017年度版 わかって合格る宅建士 過去問 ベスト300

厳選過去問のみ収録!テキストとの同時学習に最適な体系順の編集

【木曽講師より】
  • ・今年の合格に役立つ良問300問が厳選されている。「4肢択一形式の過去問」としては、これが適量。
  • ・「基本テキスト」と同様に3分冊になるので、並行して分野ごと・単元ごとに徹底攻略ができる。
  • ・2017年度版は、レイアウトをフルリニューアルして”気分一新”!! ポイントがよくわかる2色刷り。
  • ・問題と解説が見開きレイアウト。問題を解きながらすぐ解説を確認することができる。
  • ・「基本テキスト」の参照ページが記載されているから、あいまいな箇所はテキストに戻って確認することができる。
  • ・まだ知識がしっかり身についていない段階では、問題を解くことに抵抗感があるかもしれない。しかし、過去問を解くことによって、知識・理解が深まり、問題解決力もついていく。過去問を解くことを億劫がらずに、早い段階から果敢に挑戦してほしい。その積み重ね・継続が、必ず合格につながっていくことを信じてほしい。
  • ・自分の学習レベルや持ち時間に応じてチャレンジできるように各問題に「重要度」を表示。「頻出」「難」などのアイコンも注意を喚起。
  • ・「解答・解説」は、1肢ごとに①なぜ正しいか、誤りかを端的に表現する「一言理由」にプラスして、②「丁寧・詳細な解説」の2段構えで理解することができる。①の「一言理由」で、問題解決のキーワード・判断の分かれ目・着眼点をつかむことができる。

2017年度版 わかって合格る宅建士 一問一答セレクト600

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【木曽講師より】
  • ・もちろんコンパクトで、スキマの時間を使って学習できることが最大のメリット。
  • ・しかも、ベスト300と同様、分野・単元ごとに整理されているから、基本テキストの学習と並行して攻略していける(参照ページも記載)。
  • ・絞りに絞ってセレクトされたのは「最重要」のわずか600肢。特に大事な論点を優先的にマスターできる。
  • ・直接問われている事項は限られているように見えるが、「分野・項目」としては網羅。この1冊に含まれている“代表的”な問題を通じて自己の弱点分野等を発見し、その周辺・関連事項で不安な事項もカバーしておけば、大きな効果が生まれる。
  • ・肢ごとに丁寧な判断をする訓練によって確実な判断力を身に付けられ、「個数問題対策」に最適。

2017年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年 PLUS〈プラス〉

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