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限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学

  • 翻訳書

  • 業界研究

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人類はフルマラソンで2時間を切れるのか?
すべての持久系アスリート必読のニューヨーク・タイムズ・ベストセラー

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書籍コード番号: 007975

奥付日付: 2019-09-20


ページ数: 360 ページ

判型: 四六

刷り色: 1C


ISBNコード: 9784813279754

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書籍内容

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マラソン、自転車ロードレース、登山といったあらゆる持久系スポーツで、パフォーマンスを左右する耐久力。これを決定するのは、心か体か?
既存のパラダイムを大きく変える科学的研究の成果から、一見、限界と思えるものの正体を明らかにする。


――――――――――――――――――
箱根駅伝最強ランナー&大学駅伝の名伯楽
渡辺康幸(現・住友電工陸上競技部監督 元・早稲田大学競走部駅伝監督)による日本版解説
「マラソンで2時間を切るのは時間の問題だ」
――――――――――――――――――

“「限界」は幻想だ。 ”

もうあと一歩、もうひとこぎ長く、もう1分、もう1秒速く――そう願いながら、私たちは肉体の限界と闘っている。
私たちは、それを不変のものだと思っている。
だが実は、限界とは、自分が考える以上に柔軟なものなのだ。

本書に登場するのは、1マイル走のロジャー・バニスター、自転車のイェンス・フォイクト、エベレスト無酸素登頂のラインホルト・メスナー、1980年代のマラソンスターのアルベルト・サラザールといった有名アスリートや、極寒の南極大陸横断に単独で挑む冒険者、1000マイルのウルトラマラソンを走破するランナー、素潜りで海中102メートルに到達したフリーダイバーといった、極端とも思える方法で人間の限界を押し広げていこうと突き進んだ人たちだ。
著者のアレックス・ハッチンソンも、1500メートル走の選手としてカナダのオリンピック選考会に2度出場した経歴を持っている。

本書は、こうした持久系アスリートたちの物語を織り交ぜつつ、過去から現在までの科学的知見を駆使し、人間の耐久力を決めるものや、痛み、筋肉、酸素、暑さと熱、のどの渇き、エネルギーといった肉体に影響する要素についても詳細に解き明かしていく。

また2017年5月6日、エリウド・キプチョゲ(現・マラソン世界記録保持者)がヴェイパーフライを履いてマラソンサブ2に挑戦したナイキのプロジェクト『Breaking2』に関し、世界でたった2人、舞台裏の取材を許されたうちの1人だった著者が、その模様を紙上で再現する。

人間の限界は何が決めるのか。自分の肉体の限界に、真に触れるためには何が必要か。本書はすべての持久系アスリートに、耐久力(エンデュアランス)向上のヒントを与えてくれる。

【本書の内容】
ルポ ナイキ『Breaking2』プロジェクト
エリウド・キプチョゲのマラソンサブ2挑戦/“ヴェイパーフライ”の開発

PART 1 限界を決めるのは心か体か?
耐久力の定義/ペース配分/最大酸素摂取量(VO2max)/ランニングエコノミー/乳酸性作業閾値/主観的運動強度/反応抑制/ストループ課題 他

PART 2 限界に影響するもの
クリティカルパワー/随意最大筋力と真の最大筋力/哺乳類の“潜水反射”/乳酸パラドックス/暑熱馴化/深部体温と臨界体温/セルフトーク/水分補給/“ゲータレード”の発明/脱水症/低ナトリウム血症/自発的脱水/低糖質・高脂質(LCHF)食/超回復/ハンガーノック/ファットアダプテーション 他

PART 3 より限界に近づくための可能性
脳の持久力トレーニング/認知課題/マインドフルネス/経頭蓋直流電気刺激(tDCS)/脳の島と運動野/プラセボ効果/アイスバス/神経伝達物質/ファルトレク 他


【著者紹介】
[著者]アレックス・ハッチンソン Alex Hutchinson
カナダ在住の作家兼ジャーナリスト。ケンブリッジ大学で物理学の博士号を取得。カナダのナショナルチームの一員として中・長距離走選手を務めた経歴を持つ。
『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ランナーズ・ワールド』といった新聞や雑誌に執筆多数。2008年、ナショナル・マガジン・アワードを受賞。
他の著書に『Big Ideas: 100 Modern Inventions That Have Transformed Our World』や『良いトレーニング、無駄なトレーニング――科学が教える新常識』(草思社)などがある。

[訳者]露久保由美子 Yumiko Tsuyukubo
翻訳家。
主な訳書に『太陽系観光旅行読本』(原書房)、『アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)、『STARTUP STUDIO 連続してイノベーションを生む「ハリウッド型」プロ集団』(日経BP社)などがある。

※本書を使用して講義・セミナー等を実施する場合には、小社宛許諾を求めてください。
→お問合せフォームはこちら

目次

まえがき マルコム・グラッドウェル
ナイキ『Breaking 2(ブレイキング2)』プロジェクト
マラソンサブ2への挑戦 2017年5月6日

PART 1 限界を決めるのは心か体か?
1章 耐久力 ―― 過酷な1分018
ロジャー・バニスターの1マイル走/耐久力の定義/ウサイン・ボルトとペース配分
2章 体 ―― 人間機械
ヘンリー・ワースリーとアーネスト・シャクルトン/乳酸/A・V・ヒルの〝人間機械〟論/TTEテスト/最大酸素摂取量(VO2max)/好気的代謝/ランニングエコノミー/ハーバード疲労研究所/ミネソタ飢餓実験/乳酸性作業閾値
3章 心 ―― セントラル・ガバナー
ウルトラマラソン/ティム・ノークスの〝セントラル・ガバナー〟/ジョサイア・チュグワネとイ・ボンジュ/中・長距離世界記録保持者のレースパターン
4章 心 ―― 意識的放棄
サムエレ・マルコーラの〝心理生物学的〟耐久力モデル/主観的運動強度/ボルグスケール/スポーツ心理学/カフェインとアデノシン/反応抑制/ストループ課題

マラソンサブ2への挑戦 2016年11月30日
PART 2 限界に影響するもの
5章 痛み
ツール・ド・フランス2014/イェンス・フォイクトのアワーレコード挑戦/エディ・メルクス/ロジェ・リビエールの転落/経皮的電気神経刺激と干渉波電流刺激/コールドプレッサーテスト/クリティカルパワー
6章 筋肉
火事場のばか力/クリスタル・メス/催眠術と筋力増強/随意最大筋力と真の最大筋力/トル・デ・ジアン/高強度運動の代謝物
7章 酸素
フリーダイビング/ブラックアウト/スタティック・アプネア(息止め)の世界記録/哺乳類の〝潜水反射〟/ラインホルト・メスナーとピーター・ハーベラーの無酸素エベレスト登頂/乳酸パラドックス
8章 暑さと熱
暑熱馴化/深部体温と臨界体温/セルフトーク/アデロール
9章 のどの渇き
水分補給/〝ゲータレード〟の発明/脱水症/低ナトリウム血症(水中毒)/自発的脱水/アルベルト・サラザールのマラソン/胃内容排出率/血漿浸透圧/グリコーゲン
10章 エネルギー
低糖質・高脂質(LCHF)食/タンパク質/超回復/ハンガーノック/ケニア人ランナーとエチオピア人ランナーのエネルギー源/ファットアダプテーション/スポーツドリンク

マラソンサブ2への挑戦 2017年3月6日

PART 3 より限界に近づくための可能性
11章 脳のトレーニング
脳の持久力トレーニング/認知課題/マインドフルネス
12章 脳への電気ショック
経頭蓋直流電気刺激(tDCS)/脳の島と運動野
13章 信じること
プラセボ効果/アイスバス/エンドルフィン、エンドカンナビノイド、ドーパミン/ファルトレク

マラソンサブ2への挑戦 2017年5月6日

解説 渡辺康幸

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