民法の勉強方法とは?

民法とは?

民法とは、一般市民同士の市民社会取引について定めた法律です。
民法は、総則物権債権親族・相続の4つのまとまりで構成されています。
そして、総則・物権・債権をまとめて財産法、親族・相続は家族法といいます。
したがって、民法は、財産や家族といった日常生活に関する身近な法律といえます。

具体的な事例が与えられて、それをどのように取り扱うか、という事例問題が出題の中心で、記述式問題も2題あります。
事例問題対策には、簡単な図を書くのも効果的です。

民法の問題数・配点

行政書士試験の民法は、次の問題数、配点で出題されます。

科 目
法令等 基礎法学
憲法
民法
行政法 一般的な法理論
行政手続法
行政不服審査法
行政事件訴訟法
国家賠償法
地方自治法
行政法総合
商法
一般
知識等
政治・経済・社会
情報通信・個人情報保護
文章理解
合 計
令和5年度(2023年)
5肢択一式(1問4点) 多肢選択式(1問8点) 40字記述式(1問20点) 配点 科目合計
2     8点 46問
【244点】
5 1   28点
9   2 76点
3 1   112点
3    
3    
3 1 1
2    
3    
2    
5     20点
7     28点 14問
【56点】
4     16点
3     12点
54問
【216点】
3問
【24点】
3問
【60点】
300点 60問
【300点】

問題数が多く、多肢選択式も記述式もある行政法と記述式が2問ある民法とで、法令科目の8割近くを占めています。この2科目および記述式の攻略が、行政書士試験攻略のキモです。

民法科目の概要・特徴と攻略法

民法科目の概要

民法は、40字記述式(1問20点)が2問出題され、5肢択一式も9問出題されるので、配点が76点と多くなっています。例年、難しい問題が出題されることもあり、取捨選択が重要となります。

総則
民法全体に共通する事項
物権
土地などの物に対する権利
債権
契約の当事者など、人に対する権利義務や
契約の内容など
親族
婚姻や親子などの親族関係
相続
遺産相続や遺言などの財産の承継

民法科目の特徴と攻略法

特徴
単純知識問題+事例問題
攻略法
事例問題は、登場人物や権利
関係を図にして書いてみよう!

まずは、条文と判例(判例の結論)の知識を正確に身につけましょう。
ただ、範囲が膨大ですので、TAC出版の教材(※)に記載してある「重要度」などを参考にして、メリハリをつけた学習を行うことが大切です

事例問題は、登場人物や権利関係を図にして書くことで、問題の読み間違いを防ぐことができ、正しい解答を導きやすくなります。

※学習をサポートする教材を、下記「民法の学習法」にて紹介しています。

民法の学習法

民法は、情報量が多いのですが、行政法の次に配点が大きいので、避けて通ることはできません。単なる暗記にとどまらず、制度の仕組みや趣旨を理解することで、問題に解答しやすくなります。「テキスト」でインプットした知識を、問題を繰り返し解くことで理解をさらに深めて、5肢択一式+記述式で7割以上の得点を目指しましょう。

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出題される科目は学習範囲が広いため、優先順位をつけた学習をすることが効率的となります。試験の合否に影響する重要項目、各科目の理解に必要な基本項目をしっかりとインプットし、知らなくても試験の合否には影響せず、その科目の理解にも影響しない細目部分は大胆にカットして、メリハリをつけた学習に最適な教科書となっています。

  • 出題頻度にあわせて、★★★=優先学習テーマ、★★=ここまでは手を広げておきたいテーマ、★=余裕があれば取り組めばよいテーマ、とそれぞれの内容を重要度(出題度)にわけて区分しているので学習にメリハリがつけられます。
  • 本文にリンクする側注はアドバイス、語句説明や細かい内容でも本試験で出題が予想される事項など多彩なアイコンで表示しているので要チェック!
    発展学習やひっかかりやすい注意点など、試験に必要な情報も盛り沢山です。
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