試験科目と目標点

宅建士試験は、2時間で50問を解く試験です。解答方式はマークシートで、四肢択一方式により行います。
記述式の問題がないので、比較的取り組みやすい試験です。


科目 出題数 問題番号 目標点
宅建業法
宅建業法 出題数20問 問題番号第26問~第45問 目標点18点
民法など
民法など 出題数14問 問題番号第1問~第14問 目標点8~10点
法令上の制限
法令上の制限 出題数8問 問題番号第15問~第22問 目標点5点
税・その他
税・その他 出題数8問 問題番号第23問~第25問
第46問~第50問
目標点5点

尚、第46問~第50問については、宅建業に従事している方で、登録講習を修了した一定の方(登録講習修了者)は、免除されます。

宅建業法

重要事項の説明(買主、借主が契約前に知っておくことについて)や37条書面(いわゆる契約書。契約書に記載すべきことについて)など、その名のとおり、宅建士になってからも必要となる内容です。
比較的得点しやすい科目なので、ここで点数を稼いでおきましょう。

民法等

民法(意思表示、代理、賃貸借、抵当権、相続など)や借地借家法(土地や建物を借りる人を保護する法律)、不動産登記法(不動産の登記に関する法律)などが出題されます。
苦手とする受験生も多いのですが、暗記に頼る学習は危険です。日常生活と深く関わってくる分野ですので、必要事項についての理解を中心とする学習を心がけましょう。

法令上の制限

国土利用計画法(地価上昇の抑制と土地の合理的利用のため、届出等を定めたもの)、都市計画法(住み良い街づくりのため、 開発行為に対して定めたもの)、建築基準法(人の命や健康のため、建物の建築にあたって定めたもの)、農地法(食料確保のため、 農地売買や転用について定めたもの)などが出題されます。
この科目は、暗記ものが多いので問題集を繰り返し解いて、本試験までコツコツと知識を頭に入れていきましょう。

税・その他

税金や土地・建物などから出題されます。
範囲が広いので、過去問題から出題範囲を確認し、要点を押さえる学習が必要になります。
ただし、不動産業界に関する統計問題が毎年1問出題されますので、過去問題に加え、最新の統計問題が入手できる教材を選ぶとよいでしょう。

合格率と基準点の関係は?

決まった合格基準点はなく、毎年異なりますが、50点満点で34点から38点となっています。
合格率は、15%から17%台と安定しています。


難しい問題が出題されたときは、合格基準点が下がり、比較的易しい問題が出題されたときは、合格基準点があがります。
合格基準点は、問題の難易度によって変化しますが、問題が難しい年でも基本的な問題でしっかり得点できるかが合否を分けます。


申込者数 受験者数 合格者数 合格率 合格基準点
令和5(2023)
令和5(2023) 申込者数289,096 受験者数233,276 合格者数40,025 合格率17.2% 合格点36点
令和4(2022)
令和4(2022) 申込者数283,856 受験者数226,048 合格者数38,525 合格率17.0% 合格点36点
令和3(2021)
12月実施分
令和3(2021)12月実施分 申込者数39,814 受験者数24,965 合格者数3,892 合格率15.6% 合格点34点
令和3(2021)
10月実施分
令和3(2021)10月実施分 申込者数256,704 受験者数209,749 合格者数37,579 合格率17.9% 合格基準点34点
令和2(2020)
12月実施分
令和2(2020)12月実施分 申込者数55,121 受験者数35,261 合格者数4,610 合格率13.1% 合格基準点36点
令和2(2020)
10月実施分
令和2(2020)10月実施分 申込者数204,163 受験者数168,989 合格者数29,728 合格率17.6% 合格基準点38点
令和元(2019)
令和元(2019) 申込者数276,019 受験者数220,797 合格者数37,481 合格率17.0% 合格点35点
平成30(2018)
平成30(2018) 申込者数265,444 受験者数213,993 合格者数33,360 合格率15.6% 合格点37点
平成29(2017)
平成29(2017) 申込者数258,511 受験者数209,354 合格者数32,644 合格率15.6% 合格点35点
平成28(2016)
平成28(2016) 申込者数245,742 受験者数198,463 合格者数30,589 合格率15.4% 合格点35点

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